HAMCORPについて

PROFILE

北村 公

Kitamura Toru

株式会社HAM 代表取締役／歯科医師

神奈川歯科大学卒業
横浜市内の大学病院、開業歯科医院に勤務
株式会社HAM設立
日本口腔外科学会認定医
日本唾液ケア研究会
日本歯周病学会

歯科医師になって診療すること数年。私は2つのことを思うようになりました。

1つは歯科治療を通して患者様に貢献する喜びです。歯科の悩みは専門性が高く、その治療は単純ではありません。いかにして最善の治療を選択し患者様の期待に応えることができるかを考え、治療を正確に実行するためには技術も必要です。これらのプロセスに真剣に向き合うほど治療はいい結果をもたらし、治療に満足された患者様の笑顔には達成感を覚えました。歯科医師は私の天職だと思っています。

もう1つは歯科医師の限界についてです。
歯科疾患の中には予測不能なトラブルもありますが、虫歯や歯周病などの代表的な歯科疾患は口腔内細菌が原因ということが分かっています。原因が分かっていれば予測可能であり予防することも容易なはずです。では容易に予防できるはずのトラブルがこれだけ絶えないのは何故か。
お口は常に刺激や細菌に晒されているため、それだけトラブルが起こりやすいという側面はありますが、それ以上に今の予防のアプローチが本質的に違うのではないか感じています。

私が考える歯科疾患の予防に対する問題点は2つです。
1つ目は予防に最も有効な「歯磨き」という作業自体の難易度が高いという点です。お口は思っているより複雑な構造のため、歯を磨いているつもりでも実は不十分ということが起こります。
2つ目は予防に最も有効なはずの「歯磨き」をするのが専門的な知識を持たない一般人である点です。歯科医院ではブラッシング指導や定期的なメンテナンスで評価するなど間接的なアプローチはできますが、肝心な「歯磨き」は各個人に任せることになるので直接的な部分まで歯科医師が介入することは困難です。各個人が口腔ケアへの関心を高めること、歯科医師や歯科衛生士がそれを啓発すること、これが現状の予防のアプローチです。

もっと直接的にアプローチして、誰でも効率よく「歯磨き」ができれば予防は飛躍的に効果を発揮します。いつの日か虫歯や歯周病が代表的な歯科疾患から姿を消すことになれば、歯科医師の仕事量は激減するのかもしれません。それでもこの本質に向き合うことこそ歯科医師が本来目指すべき姿だと私は思います。

歯科という分野は、私たちがお口を使って生活する限り密接に関係してきます。弊社の商品が少しでも多くの方のお口の健康に貢献できることを願っております。